造幣東京博物館と工場見学 [いい日、旅立ち(博物館)]
平成26年1月31日(金)
今日は、奥方と造幣局へ工場見学に行ってきました。
造幣局の工場は豊島区の東池袋4丁目にあり、JR大塚駅から歩いて行きました。
平日のみの見学で、事前の申込が必要なことから気軽に行けないという不便さはありますが、普段では見れない貴重な貨幣や勲章、七宝製品といったもの等を説明を受けながら見て回り、また、工場内の見学を含めて楽しく学ぶことができました。
(貨幣の製造工程)
円形(えんぎょう)と呼ばれる製造の過程で、さらに研磨や洗浄後、圧印をされて貨幣になっていきます。
これは、百円硬貨の図案と原版ですが、想像以上に大きいんです。
そして、一番左端が「完成極印」で、さきほどの円形(えんぎょう)に圧印されて、硬貨になるんですね。
さて、この「完成極印」と原版の大きさが随分と違いますよね。
実は、「縮彫機」と呼ばれる機械に原版をセットして動かすと、他方に取り付けられた鋼材の表面が実物の貨幣と同じ大きさに縮小彫刻される、とのこと。
コピー機の、“縮小印刷”機能みたいなものなのかな。
この工程で「完成極印」を作らないと、全く同じ極印を製作するのは、ほぼ不可能に近いとか。
また、明治時代には、この「縮彫機」がなかったので職人さんが手作りで一つ一つ彫っていたというから凄いですね。
う~ん、肩が凝りそう。
(記念貨幣)
昭和39年の東京オリンピック開催を記念に発行された記念硬貨から、現在では印刷技術が向上してカラフルな記念硬貨も数多く製造されています。
(地方自治法施行60周年記念硬貨)
平成20年から年2回製造販売されている記念貨幣です。
1000円銀貨と500硬貨共に、造幣局へ申し込んで抽選で購入します。
なお、ケース入りでない500円硬貨のみ、発売日に銀行で直接購入できます。
偽造防止として「異形斜めギザ」の技術が取り入れられているとのこと。
帰宅して、早速、以前購入した五百円記念硬貨の“ギザ”を見てみると。
お~、本当だ。一部分だけ“ギザ”の形が違っている~。
(プルーフ貨幣セット)
収集用として作られ、表面が鏡のように光沢のある貨幣のことです。
通常の貨幣とは異なり、表面を入念に磨き上げ、貨幣の模様を深く鮮明にするために極印(貨幣用の金型)を2回打ちするなど、特殊な技術を用いて製造しているとのことです。
なお、当たり前ですが、ケースを外して使用すると、666円の相当額になります。
(章牌[メダル])
貨幣や勲章の製造技術を維持・向上させるために、要望に応じてこの様なメダルも製造しているとのことです。
また、撮影が禁止されているコーナーには、勲章が展示されていました。
この様な勲章も造幣局で製造しているんです。
さらに、造幣局ではこの様な貴金属を扱うので、貴金属製品の製造業者や販売業者からの依頼で、“品位証明”というものを出しています。
いわゆる“お墨付き”というものですね。
品位証明を証明する打刻印は、通称「ホール・マーク」と呼ばれています。
造幣局を表す日本国旗の横に純度100%の数字が刻印されています。
こちらの指輪は、純度90%のPt(プラチナ)の品位であることを証明しています。
(東京オリンピック入賞メダル)
造幣局で製造したものだからこそ、品質が保証されるのですね。
(国民栄誉賞)
造幣局では、国民栄誉賞のプレートも製造していたんですね。
(七宝製品)
色鮮やかな七宝製のメダルです。
構内のショップコーナーで一般販売されていましたが、十数万円の値段でした。
(古銭)
和同開珎などの古銭も多数展示されていました。
こちらは、黄金色に輝く大判ですが、間近で見るとかなり大きいです。
(竹流金)
右側のものは、戦国時代に軍資金として用いられていた竹流金(たけながしきん)と呼ばれるものですが、初めて目にしました。
(陶貨幣)
第二次世界大戦の末期、貨幣を製造するための材料が乏しくなり、考えだされたのが粘土と長石を原料とする陶貨幣というお金です。
昭和20年、京都市、瀬戸市、有田町の三箇所に工場を建設して、1500万枚の陶貨を製造しましたが、終戦とともに粉砕処分され、一枚も発行(流通)されなかったということです。
自分にとっては、驚きの新情報でした。
(金塊と銀塊)
重量が、15K314.0gで、時価66,845,610円の金塊です。
もう一方の銀塊は、金塊の約二倍の重量で31K599.2gありますが、値段は、金塊の約30分の1の2,192,984円です。
簡単に買える代物ではありませんが、“銀塊”安い!
(幻の20円金貨)
何と、この20円金貨一枚のお値段は、一千万円です。
(4本打圧印機)
昭和45年以降、大量に貨幣を製造する必要が生じ導入された機械なんだそうです。
現在は、改良型の「1本打圧印機」が活躍しているそうです。
(工場見学)
工場内は、一切撮影が禁止されているため状況を記録できませんでしたが、「プルーフ貨幣」の製造工程を窓越しに見学しました。
ハイテクな機器や設備を想像していましたが、取り分け驚く様な機械を目にする場面はありませんでした。
しかし、出来上がった硬貨の品質は、世界のトップレベルなんです。
身近な硬貨でありながら、知らないことをたくさん学べた一日でした。
今日は、奥方と造幣局へ工場見学に行ってきました。
造幣局の工場は豊島区の東池袋4丁目にあり、JR大塚駅から歩いて行きました。
平日のみの見学で、事前の申込が必要なことから気軽に行けないという不便さはありますが、普段では見れない貴重な貨幣や勲章、七宝製品といったもの等を説明を受けながら見て回り、また、工場内の見学を含めて楽しく学ぶことができました。
(貨幣の製造工程)
円形(えんぎょう)と呼ばれる製造の過程で、さらに研磨や洗浄後、圧印をされて貨幣になっていきます。
これは、百円硬貨の図案と原版ですが、想像以上に大きいんです。
そして、一番左端が「完成極印」で、さきほどの円形(えんぎょう)に圧印されて、硬貨になるんですね。
さて、この「完成極印」と原版の大きさが随分と違いますよね。
実は、「縮彫機」と呼ばれる機械に原版をセットして動かすと、他方に取り付けられた鋼材の表面が実物の貨幣と同じ大きさに縮小彫刻される、とのこと。
コピー機の、“縮小印刷”機能みたいなものなのかな。
この工程で「完成極印」を作らないと、全く同じ極印を製作するのは、ほぼ不可能に近いとか。
また、明治時代には、この「縮彫機」がなかったので職人さんが手作りで一つ一つ彫っていたというから凄いですね。
う~ん、肩が凝りそう。
(記念貨幣)
昭和39年の東京オリンピック開催を記念に発行された記念硬貨から、現在では印刷技術が向上してカラフルな記念硬貨も数多く製造されています。
(地方自治法施行60周年記念硬貨)
平成20年から年2回製造販売されている記念貨幣です。
1000円銀貨と500硬貨共に、造幣局へ申し込んで抽選で購入します。
なお、ケース入りでない500円硬貨のみ、発売日に銀行で直接購入できます。
偽造防止として「異形斜めギザ」の技術が取り入れられているとのこと。
帰宅して、早速、以前購入した五百円記念硬貨の“ギザ”を見てみると。
お~、本当だ。一部分だけ“ギザ”の形が違っている~。
(プルーフ貨幣セット)
収集用として作られ、表面が鏡のように光沢のある貨幣のことです。
通常の貨幣とは異なり、表面を入念に磨き上げ、貨幣の模様を深く鮮明にするために極印(貨幣用の金型)を2回打ちするなど、特殊な技術を用いて製造しているとのことです。
なお、当たり前ですが、ケースを外して使用すると、666円の相当額になります。
(章牌[メダル])
貨幣や勲章の製造技術を維持・向上させるために、要望に応じてこの様なメダルも製造しているとのことです。
また、撮影が禁止されているコーナーには、勲章が展示されていました。
この様な勲章も造幣局で製造しているんです。
さらに、造幣局ではこの様な貴金属を扱うので、貴金属製品の製造業者や販売業者からの依頼で、“品位証明”というものを出しています。
いわゆる“お墨付き”というものですね。
品位証明を証明する打刻印は、通称「ホール・マーク」と呼ばれています。
造幣局を表す日本国旗の横に純度100%の数字が刻印されています。
こちらの指輪は、純度90%のPt(プラチナ)の品位であることを証明しています。
(東京オリンピック入賞メダル)
造幣局で製造したものだからこそ、品質が保証されるのですね。
(国民栄誉賞)
造幣局では、国民栄誉賞のプレートも製造していたんですね。
(七宝製品)
色鮮やかな七宝製のメダルです。
構内のショップコーナーで一般販売されていましたが、十数万円の値段でした。
(古銭)
和同開珎などの古銭も多数展示されていました。
こちらは、黄金色に輝く大判ですが、間近で見るとかなり大きいです。
(竹流金)
右側のものは、戦国時代に軍資金として用いられていた竹流金(たけながしきん)と呼ばれるものですが、初めて目にしました。
(陶貨幣)
第二次世界大戦の末期、貨幣を製造するための材料が乏しくなり、考えだされたのが粘土と長石を原料とする陶貨幣というお金です。
昭和20年、京都市、瀬戸市、有田町の三箇所に工場を建設して、1500万枚の陶貨を製造しましたが、終戦とともに粉砕処分され、一枚も発行(流通)されなかったということです。
自分にとっては、驚きの新情報でした。
(金塊と銀塊)
重量が、15K314.0gで、時価66,845,610円の金塊です。
もう一方の銀塊は、金塊の約二倍の重量で31K599.2gありますが、値段は、金塊の約30分の1の2,192,984円です。
簡単に買える代物ではありませんが、“銀塊”安い!
(幻の20円金貨)
何と、この20円金貨一枚のお値段は、一千万円です。
(4本打圧印機)
昭和45年以降、大量に貨幣を製造する必要が生じ導入された機械なんだそうです。
現在は、改良型の「1本打圧印機」が活躍しているそうです。
(工場見学)
工場内は、一切撮影が禁止されているため状況を記録できませんでしたが、「プルーフ貨幣」の製造工程を窓越しに見学しました。
ハイテクな機器や設備を想像していましたが、取り分け驚く様な機械を目にする場面はありませんでした。
しかし、出来上がった硬貨の品質は、世界のトップレベルなんです。
身近な硬貨でありながら、知らないことをたくさん学べた一日でした。
豊島区の造幣局初めて知りました。
いっとくさんのブログは本当に参考になります。
by mogurin (2014-02-05 11:24)