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木彫り(第二作品-中間報告) [工作]

平成24年11月25日(日) [夜]



前回のレリーフ(浮き彫り)に引き続き、今回は“立体物の木彫り”に挑戦です。


モデルは、東京駅八重洲地下街(キャラクターストリート)で買ってきた“ウルトラマン”です。



(木彫り工程その1-型紙の作成)



やはり、“彫る木”に下描きが必要なので、型紙作りから始めました。

Auto-CAD(オートキャド)という、図面を作図するパソコンソフトを使って、正面、側面…と、全部で六面の展開図を作成しました。

採寸作業は、ディバイダーというコンパスを使って実測した寸法を基にCADで作図を行なっていきます。

なお、基準線(中心線)を入れることを忘れずに。



ウルトラマンCAD下書き.jpg


作図したCADデータを厚紙(写真光沢紙)に、プリントアウトします。

CADの利点は、実寸で作図した物を、任意の縮尺でプリントアウトができる点です。

今回は、モデル(ウルトラマン)と木片の大きさが異なるので、収まる大きさに縮小して印刷をしました。



型紙台紙.jpg



(木彫り工程その2-輪郭線を描く)



プリントアウトした型紙をハサミやカッターで切り抜き、木片の面に当てて輪郭線を描きます。

この時、木片と型紙の基準線を各面ともに合わせていきながら、描いていきます。



輪郭線.jpg



ここで、問題点が一つあります。

輪郭線は型紙をなぞって描けますが、内側の線が描けません。

そこで、普通の用紙にプリントアウトして、裏面にカーボン紙を重ねてなぞる作業を試みましたが、うまく転写できませんでした。



カーボン紙(不可).jpg



やむなく、内側の線は手描きで作図。


手書き(内線).jpg



(木彫り工程その3-下描き線を基に彫る)



下描き線があっても、立体的に彫り進めるのは、かなり難しいです。

※下描き線が無いと、たぶん彫れません。

モデルと下描き線を何度も見比べながら、少しずつ彫り進めていきます。



荒彫り.jpg


荒彫り(二次).jpg



ここまでの所要時間は、・・・かなり要しました。


今回の下描き線の手法(CAD利用)は、今後のバードカービング作成にも使えそうです。





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danzen1

AUTOCADでちゃんと製図して、彫りにかかるとは、几帳面さが伝わって来ますね。(笑)
私が、商売でフィギュアを制作する時は、正面と側面をフリーハンドでスケッチ
して、土台にポリパテを盛ってスケッチを見ながら制作するので、彫刻(カービング)とは、ちょっと勝手が違いますが、非常にアバウトな性格がついつい出てしまいます。(笑)
パテ盛りは、修正が容易ですが、彫刻は、削り過ぎたらアウト!!難しそうですね!!完成を楽しみにしています。
by danzen1 (2012-11-27 00:00) 

いっとく

danzen1さん、こんばんわ。
立体的な木彫りに関するネット情報では、やはり下描きが必要の様です。
確かにCADを利用している例は、今のところ見かけていません。
自分は絵があまり得意でないので、逆にフリーハンドで描くのが難しく感じてしまいます。
現在の仕事で使っているAuto-CADを含めて、今まで経験したことを組み合わせて一つの物を作ることって、意外と面白いです。
今まで経験した、shadeやデジタルイラスト等の知識も少なからず役に立っています。
前回のコメントにありました、フィギアの制作もチャレンジしたい一つですが、なかなか時間が取れないのが現状です。
お互いに、まったりと頑張りましょう。
by いっとく (2012-11-27 19:21) 

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