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江戸三十三観音を訪ねて(第四巡:4ヶ寺) [江戸三十三観音札所巡り]

平成22年3月14日(日)[晴れ]

本日は、文京区(大塚)、豊島区(高田)、そして新宿区(西早稲田、神楽坂)にある4箇所のお寺を巡礼してきました。
前回の札所巡りから約1ヶ月が経過しました。

本日最初に訪れたのは、第13番札所の護国寺(ごこくじ)という、お寺です。
1681年、五代将軍徳川綱吉公が、生母、桂昌院(けいしょういん)の発願により創建され、本堂は重要文化財にも指定されています。
立派な仁王門です。


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境内は、かなり広く所々に植えられている桜の木も見事な花を咲かせていました。


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朝九時少し前に到着し、本堂前の外からお参りを済ませて社務所の関係者の方に御朱印の受付場所を尋ねると本堂内にあり、読誦(どくじゅ:お経などを称えること)も始まっているので早く上がるようにと勧められました。
要領を得ないまま本堂内に上がると、20人くらいの人たちが経本を両手に持って読誦をしています。
お経は、巡礼の時にいつも持ち歩いている般若心経(はんにゃしんぎょう )では、ありません。
引くに引けなくなり、正座をすること20分。
お経を聞きながら、周りの人たちに合わせて合掌と礼拝を行うことに。
読誦が終了した後、護国寺貫主より下記のありがたい法話を聞くことができました。

内容は、“つっけんどん”と“じゃけん”について、でした。
人に対する態度や言葉づかいが乱暴で荒々しかったりすることを「つっけんどん」と言ったり、又思いやりや優しさのない、心くばりなどのないことを「じゃけん」と言っています。
それぞれ漢字で書くと「突っ慳貪」、「邪見」と書きます。
仏教では、私達の心をおおう迷いの心を六蔽心(ろくへいしん)と申し、一.慳貪(けんどん)[むさぼり]、二.憍慢(きょうまん)[おもい上がり]、三.瞋恚(しんい)[いかり]、四.懈怠(けたい[なまけ]、五.散乱(さんらん)[心の乱れ]、六.愚痴(ぐち)[おろかな心]でいずれも悟への道のさまたげとなると説いています。
一方、私達の誤った考えを仏教では、五見(ごけん)と申し、一.身見(しんけん)[自分中心に考えること]、二.辺見(へんけん)[かたよった見方をする]、三,見取見(けんじゅけん)[自分を最高であるとする考え]、四.戒取見(かいじゅけん)[誤った宗教で悟を得たとする心]、五.邪見(じゃけん)[因果の道理を否定する考え]と申しています。
慳貪で邪見な人は慈悲の心も思いやりの心もなく言葉も態度も「つっけんどん」で「じゃけん」になりいずれは自ら苦しむことになると、いう結びでした。

法話が終わり御朱印をいただく際、受付の年配女性に自分が誤って“おつとめ”に加わってしまったことを話したところ、「大丈夫ですよ」と答えてもらい、ほっとした。
御朱印を書いていただいている間に、あらためて本堂内のお賽銭箱にお賽銭を入れて合掌礼拝をしました。

安易に始めた札所巡りでしたが、奥が深く修行僧になった様な気持ちです。
小学4年生の頃、夏休み期間中に毎朝実家の近くのお寺で座禅会(読誦と法話)を行っていた頃の記憶がよみがえります。

護国寺を後にして15分程度歩き、14番札所の金乗院(こんじょういん)でお参りをして、御朱印をいただきました。


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この後、さらに20分程歩き、15番札所の放生寺(ほうしょうじ)に巡りました。
あいにく法要が入っていたため、直筆の御朱印ではなくあらかじめ手書きされていた用紙をいただきました。

そこから、30分程歩いた神楽坂(かぐらざか)の地にある16番札所の安養寺(あんようじ)を訪れました。
こちらでは、ご住職の直筆による御朱印をいただきました。
御朱印を書いていただいている間に2階本堂にて線香をあげてお参りをしました。
御朱印帳をいただきながら、ご住職の奥さんから安養寺の変遷などのお話を聞かせていただきました。

時計は、11時30分。思ったより時間が過ぎていました。
JR飯田橋駅まで歩き、帰路に。

本日は、かなり悟りに近づけた様な巡礼でした。
札所も17寺を巡り終えて、約半分となりました。

本日いただいた御朱印。


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